高知県経営品質通信

高知県経営品質協議会(KQN)の活動報告

 レクチャー時間よりも、参加者同士の対話の時間を重視する座談会形式で学習会を進めます。経済的合理性を高めるための技術・知識的な経営論ではなく、長期視点、全体最適視点に立ったリーダーシップ、人が育つ場づくりを考えていく時間です。毎回、平易なところから話を進めてまいりますので、初めての方も安心してご参加いただけます。回を増すごとに視野が広がり、気づきが深まるため、毎年継続受講される方が多い学習会です。

【研修日程】
平成22年①7/12㈫②8/8㈪・③9/21㈬・④10/17㈪・⑤11/14㈪・⑥12/13㈬
【受講資格】
会社経営者、またはその後継者

初回セミナー(7月12日)の様子

 経営において、いくら素晴らしい知識があっても、それが実行できなければ価値はありません。そこで、今回の研究会では、「知っていることとできることの間には、越えるべき壁がある。その壁を越えるための具体的な方法は?」をテーマにして対話を深めました。このテーマを考えるうえで大切なキーワードは、「主体性」です。近代のマネジメント手法として、外発的動機づけを重視している企業もありますが、そのような経営を続けることで職場が疲弊しているケースも少なくないのではないでしょうか。人は、外発的動機づけではなく、内発的動機づけを自らできる生き物です。ですから、経営者として「知っていることとできることの間にある壁を越える」ためには、社員一人ひとりが主体性を持って仕事に向かうことのできる経営を目指すことが求められています。このような対話を重ねる中で、参加者は知識やノウハウレベルのものではなく、会社を本当に良くするための経営のあり方を学びました。

人づくり経営研究会