高知県経営品質通信

高知県経営品質協議会(KQN)の活動報告

 お客様満足(CS)の先にあるのが、満足を越えたお客様の幸せ(CH)です。単なる値引きやスピードだけを重視した小手先のサービスではお客様の幸せを創造することはできませんし、従業員満足の低い組織ではお客様に心から喜んでいただけるおもてなしをすることはできないのではないでしょうか。
 全国には規模の大小や業界、地域を問わず輝きを放ち続けている組織があります。その会社で働く従業員達の笑顔、利用するお客様の喜びは「満足」で表現しきれない感動や共感といった幸福感に満ちあふれています。
 研修ではそうした会社の取り組みの映像などを視聴し、気づいたことを受講者同士で対話をしながら、イキイキとした職場づくりの成幸法則を学んでいきます。そして、「自分たち」には何ができるかを考え、その知 見を職場に持ち帰り実践することで学びを体得していきます。
 どうしたら、もっとお客様に幸せになっていただけるおもてなしができるか。どうしたら、従業員がイキイキとやりがいをもって働くことのできる組織づくりができるか。… などをテーマとして、「お客様の幸せ」と「従業員満足」を両立するために理想のあり方を考えるのが、この実践!CH研究塾です。

初回セミナー(6月27日)の様子
実践!CH研究塾は、当初30名前後の受講者での開催を予定しておりましたが、非常に多くの方にこの研修に関心を寄せていただきました。その結果、60名を越える受講者にお集まりいただき研修会はとても活気のある雰囲気となりました。  基礎編となる今回は、日本型経営のモデルとして「近江商人」に関する映像を題材に、商いの原点をテーマにして「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の経営理念である「三方よし」などについて対話を重ね学びを深めました。

【研修日程】
基礎編:平成23年①6/27㈪・②7/20㈬
応用編:平成23年①9/28㈬・②10/24㈪・③11/21㈪
平成24年④1/16㈪

実践!CH研究塾

実践!CH研究塾参加者の声

  • ●この研修に参加することで、今まで自分は商品の価格・品質ばかりに意識がいきがちで、お客様や協力会社の方に自分本位の強引な取引を強要してしまっていたことに気づきました。そして、お客様や協力会社の立場に立って仕事をすることがいかに大切か改めて実感しました。また、目先の利益のためだけに商品を売るのではなく、お客様に心の底から喜んでいただくことが顧客幸福に繋がることも理解できました。これからの研修で、もう一度商売の原点に戻ってお客様に本当に喜んでいただく為に何ができるか考えて実行していく自分を創り上げたいです。
    <37歳男性(サービス業)>
  • ●仕事においての一人前とは「稼ぎ」と「務め」がしっかりできてこそ一人前といわれ、それを達成するためには人としての魅力が必要で、人間力を磨くことが大切であると気づくことが出来ました。自分が指導者の立場として考えてみると若手社員たちにもこの人間力は大切ですので、次回の研修では指導者としての自分、また若手社員が人間力を磨くには何が必要なのかを発見できるように取り組んでいきたいと思います。
    <41歳男性(接客業)>