高知県経営品質通信

KQN NEWS
第13号
令和2年度のテーマ
あきらめない幸福

令和2年度開講 学習会のご案内

人類は未曽有の危機に直面しました。KQNが警鐘を鳴らし続けてきた新時代の幕開けです。社員の関係性を高め、衆知を結集して逆境を乗り越える。今からでも遅くありません。変容する社会に適応する組織づくりに取りかかりましょう。


そして令和2年度。テーマは「あきらめない幸福」です。新型コロナウイルスによって一変した世界。これからも心が折れるほどの難局が待ち受けていることでしょう。今、ここで立ち返るべきは、私たちが辿ってきた歴史です。私たちの祖先は、この極東の地である日本、そしてその中でも辺境の地である土佐で生きていくことをあきらめなかった人たちです。幕末、明治、大正、昭和と続いた先人たちの年。その生き様に自らを重ねながら、この国難を乗り越えること、求めていく幸福について考え合わせて参ります。


KQNは「研修会」ではなく「学習会」を企画・提供しています。

一般的に提供されている人材育成プログラムの多くは、役職や職種などで分類した対象者に応じた、知識や技能などの専門力を習得させる「研修」スタイルとなっています。業務遂行に求められるスキルや資格を短期に獲得できることから、様々な研修会が企画・提供されています。
一方、KQNは研修会とは趣旨の異なる「学習会」を企画し、ご提供することに努めて参りました。KQN学習会は、有意義な人生を送るために、同僚やお客様と接する中でいかなる価値創造をしていくのか…といった、本質的な「考え方」の整理をお手伝いします。


学習会に参画することで得られるもの

KQN学習会にご参画いただき、共に目指していくところは「高い影響力」の獲得です。人間として生き、暮らし、働いていく中で、関わり合う家族や同僚、お客様、地域社会に貢献する力とも言い換えることができるでしょう。影響力とは、専門力と人間力の複合によって構成される力であり、リーダーシップの本質です。ぜひKQN学習会の場にご参集いただき、影響力を磨き合う機会としていただければ幸いです。


人間力とは

人間には、ビジョンを描きその実現のための構想を組み立て、実行することによって環境に支配されることなく未来を創り上げていく力が備わっています。それには、未来志向の想像力・創造力ばかりではなく、他者と共鳴する思いやりと忍耐力、協働するための調和力や対話力、諦めない心の強靭さ、向上心など、人間独自の力が求められます。KQN学習会では、そうした力の総体を「人間力」(人間性知能)として位置づけ、鍛錬することで強化していくことのできる能力として、開発のための学びを深めていきます。




KQN学習会の受講者の声

新規職員人財化セミナー

■ 学習会を通して最も私の心に響いたのは、「自分らしく働く」ということです。入社当初は事務作業に悪戦苦闘しながらも、仕事を任されることに責任感と喜びがありました。でもいつしか与えられた業務を淡々とこなすようになり、先輩との会話も激減。日々の繰り返しが苦痛にさえなっていました。今回、他の受講生たちとの学び合いの経験は、同期のいない私にとって「今のままの自分では駄目だ」と思える大きなターニングポイントでした。今では少しずつですが目標を掲げ、その達成に必要なことの「見える化」に励んでいます。まだまだ道半ばですが、いずれはやりがいとりに満ちた社員を目指します。
製造業/男性


■ 店長の決まり文句は「日本一の接客ができるお店にする」なのですが、正直、経験が乏しい私には荷が重い言葉だと感じていました。しかしセミナーでの学びが深まるにつれ、どんな時も笑顔で夢や目標を語る店長の姿に共感と尊敬の気持ちが芽生えていきました。なにか役に立てないかと、手書きのPOPを作ったり商品陳列のアイデアを研究したり、率先して動きました。最終講の「実現したい理想の私」のワークでは、店長の言葉をそっくりそのまま書き出した自分自身に驚きです。何事もできるかどうかではなく、周りに想いを宣言し、地道に実践することが大事なのだと学びました。
接客業/女性

現場力強化セミナー

■ 最近、同僚と一緒に「社員全員が幸せ」と思える会社づくりのために委員会を立ち上げました。会社の取り組みに疑念を感じても、「誰かが改善するだろう」としか考えなかった私には一大決心でした。しかし最初に行った「従業員満足度調査」で抽出されたのは、多数の不平不満の声。なにをすべきなのか、と暗中模索な状態で受講したのがこのセミナー。そこで明らかになった問題は、理想や方向性を示していなかった私たちの姿勢でした。漠然とした質問には、本氣の想いを返してくれないと言うことです。誰かのためだけでなく、私自身の人間的成長のためにも委員会活動に最善を尽くします。
卸売業/女性


■ 会社からセミナーへの参画を打診された時、現場のオペレーションに手一杯で自信喪失の一歩手前の状態だったので、受講には消極的でした。しかし受講してみると、現場リーダーとしてのあり方や先を見通す力についての話がありましたが、そのほとんどは自分に内在する問題に向き合うというものでした。過去を否定するのではなく、未来のありたい姿から思考し、考え方や能力を上書きする。業務に忙殺される自分を脱して、理想や目的を追い求める仕事がしたい、と本氣で思えるようになりました。今後、もしまた困難や逆境に直面したとしても、学んだことを活かして乗り越えてみせます。
卸売業/男性