高知県経営品質通信

高知県経営品質協議会(KQN)の活動報告

高知県経営品質協議会研修プログラムがスタートしました

 過去のKQN受講メンバーが集い、情報交換を重ねた定例会。買い手よし研究塾などで理想は学べても実際に現場実践することは容易ではありません。また、人財化研修に参加した新人スタッフたちを職場で支援するためには、その上司も学習内容を把握していることが重要となります。そうした背景から、それぞれの職場から職長が集い、全員参加型で考え合う大人の学びの場として開催して参りました。現場の話だけではなく、時には土佐から始まった自由民権運動を題材に、「変革」を引き起こすために何が必要かを考えたり、また時には四書五経から題材を得て帝王学を元にリーダーシップを考察したりと、幅広い教養から学びを得る場となりました。一貫したテーマは自分の頭で「考える」こと。ノウハウが得られる学習会ではありませんが、現場実践のリーダーが集まり交換される言葉にはリアリティがあり、多くの気付きが得られる時間です。次年度は「・・・交流会」として継続開催を準備していますので、ふるってご参画ください。

 業界や職種を超えて40名を超える新人が集い、開催して参りました。盲目的に規則を遵守して単純労働するのではなく、常に考え、最善を問い、工夫する働き方の大切さを認識する場です。何度も繰り返した対話から、思いを交換し、関わり合い、支え合うことの素晴らしさも学んでいただけたものと思います。

  • 【参加者の声】
    初めは少し難しく感じた研修会でした。しかし回数を重ねる毎に少しずつ理解することが出来るようになりました。同世代で他の業界の方々と沢山お話できたことも嬉しかったし、苦労したことや嬉しかったことなど、会社の違いに関係なく同じだったことにも驚きました。最終回を迎え、入社当初に比べて少し成長の実感もあります。この研修を受けて本当に良かったと思います。
  • 「人生一度きり」。自分にできることを増やして周囲の役に立ち、出会った人を幸せにできる社会人になります。挑戦する気持ちは恐怖感からは生まれません。仕事を楽しもうとする気持ち、目の前の相手を思いやる気持ちが大切だと思います。

 世界中から欲しいものを安く購入できる時代。お客様から選ばれ続ける企業であるために、何が求められるのでしょうか。1990年代以降、それが「CS=顧客満足」という概念で競争力強化が図られてきましたが、結局は金額と時間のコントロールに過ぎないものでした。本学習会では「売り手よし、買い手よし、世間よし」で伝わる近江商人の「三方よし」を初めとする日本流商業の源流を訪ね、人間関係の質を高めることにより得られる永続的な繁栄原則を学んで参りました。

  • 【参加者の声】
    他の参加者との対話を通じて、悩みを抱えながらも、日々その解決に向けて努力している人が大勢いることを知り、自分の職場だけが大変ではないのだと心強く思えました。目の前の不安や悩みから目をそむけずに、きちんと向き合い解決できるよ paうな対話の場を職場につくります。
  • 研修を受けて、日本人として高知県民として生きていくことに自信と誇りが持てました。自分自身の未熟さと弱さを認めた上でリーダーシップを発揮できるよう、ここで学んだことを少しずつ積み重ねて参ります。
  • 職場の中で悶々と悩んでいたことが研修の題材として取り上げられることが多く、皆さんも同じようなことが課題になっているのだと知りました。この研修会での気づきが、自分自身の壁を乗り越える原動力になりそうです。

 「チェンジリーダー」をテーマにした当セミナーは、経営者が考え方を見直すことで行動を変え、対話や会議方法を学ぶことで発言を変え、具体的に自社に落とし込んでいくことを実践し、最終的に会社が「変わる」ことを目標としました。
 「経営品質は漢方薬のようなもの」と言った経営者がいますが、今回のセミナーも、経営者が変わることで社員が変わり、そして会社がいい方向に変わる、時間はかかるがもっとも重要なことを学んだセミナーでした。
 社長塾では、少人数グループに分かれての話し合いが必ずあること、また、4時間のセミナー後には懇親会を毎回開催し、場を変えての「夜学」を行ったことが特徴でした。
 私は、今後、私自身の人生脚本を考え、理想像に近づくよう学び、考え、コミュニケートしていきます。24時間のセミナー、12時間の夜学、合計36時間の「本気の社長塾」お疲れ様でした。