2011年度KQN学習会も無事終了。本年度、私は「新入社員人財化研修」「実践!CH研究塾」「人が輝く職場づくり定例会」「リーダーシップセミナー(高知商工会議所との共同開催)」の4つの講師を務めさせていただきました。いずれのセミナーも、受講された皆さんの情熱に支えられ、盛況のうちに終了できたように感じています。しかし、意気揚々と職場に戻っても、よくもって3日。会社の駐車場に車を停める頃には、ドーンと暗い表情に戻ってしまう…「どうしたらいいんでしょうか」…よく相談される質問です。
「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう
「ばか」っていうと 「ばか」っていう
「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう
そうして、あとでさみしくなって
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう
こだまでしょうか、いいえ、誰でも
金子みすゞさんの「こだまでしょうか」の詩。東日本大震災後、公共広告機構CMで繰り返し流されましたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
多くの方がこの詩に共鳴されているように、日本人はとても同調性の高い民族です。悲しんでいる人を見たら悲しくなるし、怒っている人を見たら自分も腹を立ててしまう。一生懸命に頑張る人を見たら一生懸命やろうって思うし、他人に無関心な人が多いと、知らず知らず自分も・・・。いくら研修で熱くなっても、冷え切った職場に戻るとまたすぐに同調してしまう、ということですね。同調力という能力が高い、ということです。
この1年間「お客様満足」、「人財育成」「リーダーシップ」…いくつかの切り口で皆さんと一緒に考えてきましたが、成幸法則を集約すればいたってシンプル。この難局こそ、日本国民のもつ世界随一の能力「同調力」を活かす時です。
かつて「和」をもって栄えた時代のように。
高知県経営品質協議会 指定講師 大原 光秦