高知県経営品質通信

高知県経営品質協議会(KQN)の活動報告

職場づくり定例会 「働く者が満足していても、仕事が生産的に行わなければ失敗である。逆に仕事が生産的に行われていても、人がイキイキと働いていなければ失敗である」これはピーター・ドラッカーの言葉です。広く共感されているメッセージですが、現実はどうでしょうか。連日のように耳にするメンタルヘルスや企業の業績不振のニュース。経済的な発展が見込めない成熟社会の今、仕事のアウトプット(結果・量)ではなく、アウトカム(本質的成果)を追求することが求められます。この定例会では、これからの時代に求められる職場づくりについて真剣に対話を深めました。

職場づくり定例会 【職場づくり定例会の様子】
この講座では、参加者それぞれの職場づくりで抱える課題から、研修テーマを設定します。たとえば「コミュニケーション不足」について。多くの方が課題にするこのテーマ。「このコミュニケーションという言葉は日本語ではないですよね、なぜこの言葉が今必要になったのでしょうか?」このような講師の言葉に「問い」が立ちます。普段から何気なく使っている言葉について、過去の知識を「当てはめて」いただけなのでは?と、考えてみることから新たな気付きが生まれます。徹底的に対話して自分の頭で考える。ここは「考える道場」です。

「人がイキイキと働く職場づくり定例会」に寄せられた声

  • ●私は昨年CH研究塾に参加して「お客様に喜ばれ、仲間も幸せにしていけるような仕事をしよう」と毎日意識しながら仕事に取り組んでいるつもりでした。しかし、月日が流れ日々の業務に追われる中で、研修以前のような「ただ作業を繰り返すだけ」という状態に戻りかけていました。今回、職場づくり定例会に参加して感じたことは、職種や業種の違う方も人間関係や職場の雰囲気づくりなど、同じようなことで悩んでおり、その原因もまた同じなのだということです。良い職場や環境は、会社や誰かが用意してくれるものではなく、自分自身で創り上げていくしかないということにも気付きました。良い職場を創るためには、仲間から信頼され、誠実で真摯な人間になることが不可欠です。これからは「真摯」であり続けられるよう、日々努力します。自分自身が成長を続けるためにも、来年もこのような場がありましたら参加したいと思います。
    □34歳男性(サービス業)