平成28年度の学習会日程が定まりましたので添付のとおりご案内申し上げます。人財育成は、先延ばしにするほどに経営の機会損失が大きくなるものです。日々お忙しいことと存じますが、学び合いの場にご一緒いただけますことを願っております。
一般的に提供されている人材育成プログラムの多くは、役職や職種などで分類した対象者に応じた知識や技能などの専門力を習得させる「研修」スタイルとなっています。業務遂行に求められるスキルや資格を短期に獲得することができることから、様々な研修会が企画、提供されています。
一方、私どもKQNは、研修会とは趣旨の異なる「学習会」を企画し、ご提供することに努めて参りました。KQN学習会は、有意義な人生を送るために、同僚やお客様との接点のなかでいかなる価値創造をしていくのか…といった、本質的な「考え方」の整理をお手伝いするものです。
KQN 学習会にご参画いただき、共に目指していくところは「高い影響力」の獲得です。人間として生き、暮らし、働いていく中で、関わり合う家族や同僚、お客様、地域社会に貢献する力とも言い換えることができるでしょう。
影響力とは、専門力と人間力の複合によって構成される力であり、リーダーシップの本質です。ぜひKQN学習会の場にご参集いただき、影響力を磨くき合う機会としていただければ幸いです。
人間には、ビジョンを描きその実現のための構想を組み立て、実行することによって環境に支配されることなく未来を創り上げていく力が備わっています。それには、未来志向の想像力・創造力ばかりではなく、他者と共鳴する思いやりと忍耐力、協働するための調和力や対話力、諦めない心の強靭さ、向上心など、人間独自の力が求められます。KQN学習会では、そうした力の総体を「人間力」(人間性知能)として位置づけ、鍛錬することで強化していくことのできる能力として、開発のための学びを深めていきます。
かつての人間社会には、人間同士がぶつかり合い、扶助し合うことで切磋琢磨する機会が多くありました。その時代、労働の目的が生活にあったとはいえ、役立たない者は報酬を得ることができず、一所懸命に働く中で自然と人間力を磨くことができていたのです。
現代社会は、個人の満足を優先できるほどに物質的に豊かになったのですが、人間の関係性はそのための必要限度に留まることにもなりました。結果として人間力を高める機会に恵まれず、上述した能力が身に付きにくくなっています。研修会で得られる専門力も大事ではありますが、機械化が超加速している日本では、それだけでは十分ではありません。未来を創出する企業力を高めるために、また逆境に陥っても再起する力を手に入れるために、人間力を獲得する場が必要だと考え、提供させていただいている次第です。
発足して12年を迎えた高知県経営品質協議会。これまで県内外の様々な参画者の皆様と時間を共にし、理想について語り合って参りました。「お客様に真のお役立ちがしたい」「仕事を通じてやりがいを感じ、成長を実感できるような働き方がしたい」「家族を守る力を持つために、自分を高めていきたい」「大好きな故郷、高知をどうにかしたい」・・・こうした声は、若者たちの県外転出、それによる人口減少や高齢化社会への対応についての課題が山積されたままである現実の反映であると考えています。そしてその問題解決を国や地方行政に依存するのではなく、私たち自身で解決策を編み出し、実行に移さなくてはならないと考えています。
今、私たち高知県経営品質協議会に何ができるか。実行委員会で話し合いを重ね、新しい挑戦に向けて一歩を踏み出すこととなりました。
この話題になると、必ず学校や先生の指導力を問題にする声が高まります。しかし、私たちは家庭や地域における「子育て力」の低下に目を向ける必要があると感じています。
高知県経営品質協議会は、言わずと知れた「事業経営」に関わる経営者や社員たちの学びの場です。そこに集う参画者は企業人であると同時に社会人であり、子どもを育てる親であり、社員を育むべき大人なのです。「子育て力」の再生は、私たち自身が追究すべき真のテーマです。
皆さんの幼少期はどのようなものだったでしょうか。家の中にはお爺ちゃんやお婆ちゃんがいて、近所には顔馴染みのおじさんやおばさんがいる。挨拶をすれば返してくれる。おつかいや兄弟の面倒を見ていれば「えらいねえ」と褒めてくれ、目に 余ることがあれば叱って正してくれる。自身の子であるかどうかに関わらず、大切な子どもたちをみんなで育てる、という風土がありました。そう、この国には大勢の親たちがいたのです。
兄弟が減り、公園に人影が少なくなりました。子どもに習い事をさせるために親が仕事を求めて町に出たことで、祖父母や親族と集う機会が減りました。一人、二人の我が子にすら関わる時間がなくなりました。これは現代の子どもたちの話ではありません。今、子育てに悩む親たちが子どもの頃、日本はすでにそうした環境になっていました。
子どもたちをどう育てていくか...、私たち大人が真剣に考えていかなくてはならない時代です。互いに協力して子どもたちを育てる社会を再生する時なのです。
現在、県内企業の多くが中高生や大学専門学校生を受け入れ、職業体験・職業訓練・インターンシップといった体験型学習を実施しています。文部科学省が奨励するキャリア教育推進ということよりも、高知の社会を創っている少し先輩の私たちが、切磋琢磨して働く姿を青少年たちに見てもらいたい、考える機会にして欲しい、という願いで実行しているものです。
高知県経営品質協議会では、まずはこの活動を加速させることから始めよう、と話し合っています。明るい未来予測が立たないからといって諦めるのではなく、現実に果敢に挑戦する。仲間やお客様とまっすぐに向き合い、絆を紡ぎ生きる。そうやって一所懸命に働く企業人の姿や志に触れてもらいたい。そこからこそ、高知の新しい未来が始まると信じています。
あらためて皆様にはご案内を申し上げますので、ご一読の上で当活動にご理解・ご協力を賜れば幸甚に存じます。
事前の心づくりや企業とのマッチング、インターンシッププログラム終了後の振り返りなど、体験がより学びとなるよう企業と学生が一体となって取り組むセミナーです。
現在までのところ、ビスタワークス研究所に事務局を置く有志組織「インターンシップ研究会」がインターンシップを推進するためのセミナーを企画・開催しています。
県下の職場体験・インターンシップに関する情報を発信するポータルサイトです。学生の体験事例や社会人のメッセージなど様々なコンテンツで構成されています。