経営とは、理想とする姿に向かって変わり続ける活動です。
景気の低迷や深刻な人財難など、様々な心配事に心奪われて目の前のことに気を取られがちですが、ここで立ち止まり、私たちが求める「善い経営」に想いを馳せ、実現したいと願う未来像に向かう。
そんな着実な前進をしたいものです。
本年度は、社員の成長と幸せを求める「ホワイト企業大賞」の取り組みを参考にしながらシンポジウムや學習会を構成し、業界や年代を超えて参集する機会を創って参ります。
一般的に提供されている人財育成プログラムの多くは、役職や職種などで分類した対象者に応じた、知識や技能などの専門力を習得させる「研修」スタイルとなっています。業務遂行に求められるスキルや資格を短期に獲得できることから、様々な研修会が企画・提供されています。
一方、KQNは研修会とは趣旨の異なる「學習会」を企画し、ご提供することに努めて参りました。KQN學習会は、有意義な人生を送るために、同僚やお客様と接する中でいかなる価値創造をしていくのか…といった、本質的な「考え方」の整理をお手伝いします。
KQN學習会にご参画いただき、共に目指していくところは「高い影響力」の獲得です。人間として生き、暮らし、働いていく中で、関わり合う家族や同僚、お客様、地域社会に貢献する力とも言い換えることができるでしょう。影響力とは、専門力と人間力の複合によって構成される力であり、リーダーシップの本質です。ぜひKQN學習会の場にご参集いただき、影響力を磨き合う機会としていただければ幸いです。
人間には、ビジョンを描きその実現のための構想を組み立て、実行することによって環境に支配されることなく未来を創り上げていく力が備わっています。それには、未来志向の想像力・創造力ばかりではなく、他者と共鳴する思いやりと忍耐力、協働するための調和力や対話力、諦めない心の強靭さ、向上心など、人間独自の力が求められます。KQN學習会では、そうした力の総体を「人間力」(人間性知能)として位置づけ、鍛錬することで強化していくことのできる能力として、開発のための学びを深めていきます。
■心に残っているのは、「真面目じゃもったいない、一所懸命にやって楽しもう」という講師の言葉です。今までは指示命令に従って業務を終わらせることが仕事だと思い込んでいましたが、それだけでは日々が単調になり、やらされ感が蔓延します。失敗を恐れず挑戦したり、もっと良くしようとこだわる〝一所懸命な姿勢〞が有意義に働ける秘訣だと気づきました。また人見知りの私はグループ対話に苦戦していましたが、年齢が近い受講者が多いこともあり、徐々に悩み・戸惑いを話せるように。そのうち胸に秘めていた想いや夢を語れるようになり、それに対してアドバイスをもらうなど支え高め合える関係になれました。これからは人間関係に臆することなく、たくさんの出逢いを楽しみます。
流通業/女性
■このセミナーで得た気づきは〝いかに教えられ与えられてきたか〞です。それを痛感したのは、第二講終了後に提示された「次回はみんなに自社紹介をしてもらうので、7分間のプレゼンを用意してきてください」という宿題でした。さらに「必ず先輩と一緒に作ること」という条件つき。就活や新人研修によって会社への理解は深まったはずでしたが、いざ発表内容を考えようとしても分からないことだらけ。必然的に周りに助言を求めることになりましたが、結果、作成を通じて多くの先輩と繋がりを持てただけでなく、組織の歴史や社風に対する共感が高まるきっかけになりました。もうすぐ2年目ですが、分かったつもりになることなく、何事も探究し続ける姿勢を大事にします。
小売業/男性
■これまではリーダーとして、常に前を向いてプラス思考で部下たちと関わっていくことが自分の仕事だと思っていましたが、最近は壁にぶつかり「なにかが違うのではないか」と考えるようになっていました。そんな時に上司から進められ受講したのがこの講座です。講師のお話や受講者同士の対話を通じて、お互いの強みを活かし弱点を補い合うとことで良いチームになっていくんだということがわかりました。自分が良いリーダーを目指すのではなく、会社の仲間たちと「どうしたらもっと良い職場」になるかを考え合っていきたいです。一人ひとりが違った事情や感情を抱えながら働いているのが実情ですが、目指す理想の姿が共有できればベクトルは揃うはずです。今の職場に必要なリーダー像のヒントを得た講座でした。
営業職/男性
■勤続年数も長くなり、後輩も増えてきましたが自分が人をまとめたり、リーダーになるという意識はあまりありませんでした。成長しないまま年齢だけ重ねている感覚です。「こうしたい」「こう変えたい」という思いがあっても後回しにしてしまっていました。今回受講してみて、あらためて対話することの大切さを強く感じました。人それぞれに得手不得手があり、考え方も違いますので自分の仕事の進め方などを相手に要求しても上手くいくはずがありません。それぞれの強みを活かし協力しながらともに成長していきたいと思います。頼りになる部下として、尊敬される先輩として周囲に良い影響を与えることができるようにリーダーになって職場を引っ張っていけるようになりたいです。
事務職/女性