高知県経営品質通信

KQN NEWS
第12号
令和元年度のテーマ
を以て貴しとなす経営

令和元年度開講 学習会のご案内

 和を以て貴しとなす経営

御代替わりを迎えた日本。皆さまにおかれましては、新たなる決意で令和の時代をお迎えになったことと思います。「働き方改革」が本格的に始動し、10月には消費税増税が控えています。また米中貿易摩擦も予断を許さず、社会経済の激動を視野に入れておかなければなりません。そうしたなかで、今もっとも力を入れるべきところは人財育成ではないでしょうか。環境変化にしなやかに適応し、主体性を発揮しながら社員同士が価値を共創する人間ならではの力、「人間力」を高めることが急務です。
令和元年の高知県経営品質協議会では、「和を以て貴しとなす経営」を主題に掲げました。新元号に示唆されている「和する力」こそが人間ならではの力であり、我が国・日本の強さの原点と言っていいでしょう。学び合いの場にご参集いただければ幸甚です。


KQNは「研修会」ではなく「学習会」を企画・提供しています。

一般的に提供されている人材育成プログラムの多くは、役職や職種などで分類した対象者に応じた、知識や技能などの専門力を習得させる「研修」スタイルとなっています。業務遂行に求められるスキルや資格を短期に獲得できることから、様々な研修会が企画・提供されています。
一方、KQNは研修会とは趣旨の異なる「学習会」を企画し、ご提供することに努めて参りました。KQN学習会は、有意義な人生を送るために、同僚やお客様と接する中でいかなる価値創造をしていくのか…といった、本質的な「考え方」の整理をお手伝いします。


学習会に参画することで得られるもの

KQN学習会にご参画いただき、共に目指していくところは「高い影響力」の獲得です。人間として生き、暮らし、働いていく中で、関わり合う家族や同僚、お客様、地域社会に貢献する力とも言い換えることができるでしょう。影響力とは、専門力と人間力の複合によって構成される力であり、リーダーシップの本質です。ぜひKQN学習会の場にご参集いただき、影響力を磨き合う機会としていただければ幸いです。


人間力とは

人間には、ビジョンを描きその実現のための構想を組み立て、実行することによって環境に支配されることなく未来を創り上げていく力が備わっています。それには、未来志向の想像力・創造力ばかりではなく、他者と共鳴する思いやりと忍耐力、協働するための調和力や対話力、諦めない心の強靭さ、向上心など、人間独自の力が求められます。KQN学習会では、そうした力の総体を「人間力」(人間性知能)として位置づけ、鍛錬することで強化していくことのできる能力として、開発のための学びを深めていきます。




KQN学習会の様子

学習会は受講者を6 名程度のグループに分け、受講者同士が対話をすることで学びを深め合う形式で実施します。

KQN学習会の様子 KQN学習会の様子
KQN学習会の様子 KQN学習会の様子 KQN学習会の様子

新規職員人財化セミナー

参加者の声

■ 今回のセミナーで一番感じたことは、人との関わりの大切さです。協力し合うこと、支え合うこと、人の立場になって相手を思いやることは本当に大切だと再確認しました。私は「人の役に立ちたい」と思い介護の仕事に就きましたが、その仕事にも通じるところが多くあり、ますます役に立つ人財にならなければと思いました。また、講師の方の「毎日努力を続けることで人は変われる」というお話が心に残っています。これからは、まずやってみる!を合言葉に、様々なことにチャレンジしていきます。
福祉業/20代男性


■ 自分に向き合い「理想の働き方」を考えることができました。はじめは仕事の表面的な部分を理想として考えてしまい、大きな夢に身の丈が合わない居心地の悪さがありました。でもセミナーを通して、家族を大切にする働き方を追求したいと思うようになりました。妻として家族を支え、母として子どもを育てることは、私の役割であり喜びであると認識でき、さらにその体験は私たちの会社の製品づくりにも活かすことができると気づいたのです。これからは、私にしか出せない価値や共感を生み出せる存在になります。
製造業/30代女性


■ 私はこれまで、指示されたことや新しい業務を覚えてミスなくこなすことに精一杯で、なぜ今なぜこれをするのか、どうして必要なのかをあまり深く考えてきませんでした。でもセミナーで他社の人の経験や意見をたくさん聞いて、やはり色々な視点から物事を見たり、多くの考え方に触れることは大切だと実感しました。これからは常に行動とその意味を結びつけて、一つ一つの業務を大切に取り組んでいきたいと思います。
IT業/20代男性


■ セミナーに参加するまでは、将来自分がどんな風に働きたいか・社会に貢献したいのか具体的でないことに焦りを感じていました。でも、セミナーで話をした他社の新入社員もそれは同じだとわかり、多くの視点に触れながら視野を広げて、まずは自分の夢や理想を持つ準備期間が今は必要なんだと考えられるようになりました。自分の進みたい道・考えを言葉にして、目に見えるようにしていくことから始めたいと思います。自分の将来を自分の手で豊かにできるよう頑張ろう!と、決意を新たにした機会でした。
小売業/20代女性

現場力強化セミナー

参加者の声

■ 現場でより多くのスタッフに働く喜びを感じてもらうためにはどうすればいいか、そのヒントをたくさんもらったセミナーでした。まず私自身が自分を知り、そして周囲に関心を持ち、耳を傾け、一所懸命に働く姿を見せる。相手の個性を尊重し、マニュアル通りではなく心の通う対話を大切にす る。そうすれば、スタッフもお客様も信頼の輪でつながれるのではないかと考えています。まだまだ実践の途中ですが、これらを継続することでお店も会社も良い方向に進んでいくと思います。
小売業/40代女性


■ セミナーの中で印象に残っていることはいくつかありますが、自ら考え行動すること・基本を積み重ねて日々成長することの大切さ、そして特に、リーダーのあり方や現場の力を高めることに関するお話は、仕事の多くの場面で役立ちました。また、私はもともと物事の心配な面ばかりに目が向いてしまう性格ですが、セミナーを通して少しずつ公私共に前向きな考え方ができるようになったことも大きな収穫でした。これから色々な困難に直面しても、セミナーで学んだことを忘れず前進していきたいと思います。
小売業/30代男性


■ 今はどこも人手不足で、人財募集してもなかなか集まらないという話があちこちから聞こえてきます。それを嘆くのは簡単ですが、これから働こうとする人が私たちの会社を見て「ここで働きたい」と思ってもらえる魅力ある職場に本当になっているのかと問われたとき、ハッとしました。今後は高齢化が進み、人財確保はますます厳しくなります。まずは自分自身が働く現場の力を上げることで、社員がイキイキと長く働ける会社づくりに貢献できればと思います。
福祉業/30代男性


■ 今回のセミナーを通して、これまでの仕事に対する姿勢はまだまだ受け身が多かったと実感しました。例えば、漠然と「知識をつけたい」と思ったとき、これまでは「時間が経てばそのうち身につくだろう」と積極的に学んでこなかったけれど、やはり自分から何かを得たい・学びたいと思わなければいつまで経っても自分のものにはならないんだと考えるようになりました。今の自分に必要なことに向き合って、自分の挑戦したいことには身軽に積極的に取り組むフットワークの軽さを大切にこれからも頑張っていきます。
サービス業/20代女性