高知県経営品質通信

KQN NEWS
第11号
平成30年度のテーマ
価値前提の働き方

平成30年度開講 学習会のご案内

 価値前提の働き方

ゆるやかに続く景気回復。その中で人手不足が叫ばれている日本ですが、実はこの数年で労働人口は大きく上向きに転じています。増加した多くは高齢者やパートタイマーの方々。働き方改革に伴う業務の標準化と分業化によって、様々な方々の社会参加が実現するようになったのです。では社員数が増えても「人手不足」が解決しない原因はどこにあるのでしょうか。それは社員の主体性や熱意、挑戦意欲に火を付けられていないからに他なりません。今よりももっと効果的なやり方はないか、お客様の笑顔や新入社員の意欲を引き出すために、できることは他にないか。そんな視点に立って試行錯誤を重ねる。このように、未来へと繋がる「価値」を生み出すことを前提において思考し、試行する働き方が求められているのです。
目の前のこと、今だけのこと、自分だけのことにとらわれるのではなく、未来志向で行動を選び、お客様や社会に価値を創出する思考力、対話力、行動力、共創力。これらの力を獲得する働き方について学び合う機会として今期の学習会を構成しました。


KQNは「研修会」ではなく「学習会」を企画・提供しています。

一般的に提供されている人材育成プログラムの多くは、役職や職種などで分類した対象者に応じた、知識や技能などの専門力を習得させる「研修」スタイルとなっています。業務遂行に求められるスキルや資格を短期に獲得できることから、様々な研修会が企画・提供されています。
一方、KQNは研修会とは趣旨の異なる「学習会」を企画し、ご提供することに努めて参りました。KQN学習会は、有意義な人生を送るために、同僚やお客様と接する中でいかなる価値創造をしていくのか…といった、本質的な「考え方」の整理をお手伝いします。


学習会に参画することで得られるもの

KQN学習会にご参画いただき、共に目指していくところは「高い影響力」の獲得です。人間として生き、暮らし、働いていく中で、関わり合う家族や同僚、お客様、地域社会に貢献する力とも言い換えることができるでしょう。影響力とは、専門力と人間力の複合によって構成される力であり、リーダーシップの本質です。ぜひKQN学習会の場にご参集いただき、影響力を磨き合う機会としていただければ幸いです。


人間力とは

人間には、ビジョンを描きその実現のための構想を組み立て、実行することによって環境に支配されることなく未来を創り上げていく力が備わっています。それには、未来志向の想像力・創造力ばかりではなく、他者と共鳴する思いやりと忍耐力、協働するための調和力や対話力、諦めない心の強靭さ、向上心など、人間独自の力が求められます。KQN学習会では、そうした力の総体を「人間力」(人間性知能)として位置づけ、鍛錬することで強化していくことのできる能力として、開発のための学びを深めていきます。




KQN学習会の様子

学習会は受講者を6 名程度のグループに分け、受講者同士が対話をすることで学びを深め合う形式で実施します。

KQN学習会の様子 KQN学習会の様子
KQN学習会の様子 KQN学習会の様子 KQN学習会の様子

新規職員人財化セミナー

参加者の声

■ 学習会の最初で考えた、「働くとは何か」という問い。「こんな風に働きたい」という、自分の目標とする働き方を言葉にするのが難しく、とても戸惑いました。今考えてみれば、指示された業務をただこなしているだけで、目標もなく働いていたからだと思います。この学習会を通して学んだことを自分なりに振り返ることはもちろん、自ら考え行動して、業務を通して多くのことを知り経験していく中で、自分の理想の働き方を見つけていきたいと思いました。
福祉業/20代男性


■ 学習会に参画する前はまだ入社して数ヶ月で、仕事に対する考え方などは特になく、お金を稼ぐために仕事をするという意識がありましたが、学習会を終えて仕事に対する思いや考え方が変わりました。生活のために働くのではなく、仕事をする中で自分を成長させたい、そして人の役に立ちたいと思うようになりました。現状に満足せず、より良い仕事ができるよう日々工夫・改善して自分のできることを増やしていき、周りから頼りにしてもらえる社員になれるよう頑張っていきたいです。
サービス業/20代女性


■ この学習会での一番の収穫は、仕事に対する向き合い方について一本の芯を通せたことだと思います。日々の業務に追われるうちに、入社当初の「人の役に立つ仕事がしたい、仕事を通じて自分自身を成長させたい」という志を忘れてしまい、やらなければならないから仕事をするという考えになっていることに気がつきました。今一度初心を思い出し、志を持って日々の業務に臨みます。
製造業/20代男性


■ グループワークで色々な業種の人たちの意見や話を聞いて、仕事内容は違っても仕事や自分自身の成長に関する悩みはどこの会社でも同じだとわかり、「自分だけじゃない」と少し安心しました。働く上で知識や技術の向上はもちろん大事だと思いますが、もっと大切なことは主体性を持って行動することだと学びました。とにかく何事にもチャレンジして色々なことを吸収し、人間的にも成長して会社にとってなくてはならない人財になりたいと思いました。
通信業/20代女性

現場力強化セミナー

参加者の声

■ 私は部下を持つようになって、一緒に働く仲間一人ひとりが働きやすい環境を作りたい、そして働きがいを感じて欲しいと考えるようになりました。でもまだまだ訓練が足りず、問題が起きればそこにかかりきりになってしまう自分がいます。今回のセミナーを通して、スタッフと一緒に成長していくためには、私がリーダーとして目標を定めてビジョンを描くことが大事だと学びました。お互いが人として信頼し合える関係・チームづくりをしていきたいです。
サービス業/ 30代女性


■ リーダーシップについてのグループディスカッションで、自分の意思や想いなどの発信方法について課題を感じている方が多いと感じました。自分自身も、チームの雰囲気を意識しすぎて自分の意見を出すタイミングを逃したり、メンバーへの理解や作業状況の把握が上手くいかないことがあります。自分ではチームのために考えてやっていることでも、周りが納得しなければ良い仕事にはつながらないので、周囲への声かけを意識し、伝え方を工夫しながら業務に取り組んでいきたい。
サービス業/ 40代男性


■ セミナーでは異業種の方とグループワークをする機会がたくさんあり、自分と同じ課題や悩みを抱えている人たちとの対話を通して、課題に対する解決策を見出せたり、それまでは悩みが原因で仕事に対して後ろ向きな考えになりがちでしたが、「私も頑張ろう !」というエネルギーをもらうことができました。セミナーの後は、現場の一つひとつの仕事に以前より前向きに、積極的に取り組む意識が持てたように感じます。
小売業/ 30代女性


■ 現場を引っ張る立場として、指導の仕方や言葉をかけるタイミング・言い回しが大切になると思う。良いことを褒め、そうでないことを注意するだけではなく、普段から相手が前向きになれるような声かけをしたり、ミスをした場合は「次はどうすれば良いか」を後輩自身に考えてもらう、または一緒に考えるような指導の仕方ができれば良いと思った。後輩の人間性をよく理解し認めた上で真剣に関わり、周りの士気を上げられるリーダーを目指したいと思う。
IT業/ 30代男性